内閣支持率は上昇傾向で、支持が不支持を上回る調査も
あるらしい。
わしとしては安倍政権が続けば憲法改正の発議が現実味
を帯びるし、「立憲的改憲」への注目度が高まるから、
それでもいいのだ。
ただ、国民の代表が、嘘と居直りがまかり通ることを、
社会に証明してくれるから、国民の間で、正義や公正
への感度が低下して、ニヒリズムが蔓延することが
心配だ。
道徳的には醜悪な政権だと思うが、本当の相手は国民
なのだ。
朝から晩まで延々とサッカーばっかりやってるが、
古代ローマが滅びた原因が「パンとサーカス」だった
ことを思い出す。
権力者にとって都合のいい世相である。
かつては政治と軍事の全てにおいて、権威の源泉だった
民衆は、今では一心不乱に、専ら二つのものだけを
熱心に求めるようになっている。
すなわち、パンと見世物を。
ユウェナリス「風刺詩集」
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉も、
ユウェナリスだが、正確ではない。
「健全なる精神は健全なる身体に宿れかし」というのが
本当の言葉である。
「ああ・・健全なる精神が、健全なる身体に、宿ればいい
のだがなあ・・」という意味で、「そうはなってないな」
というのが、本当の意味である。